BTS MV解釈③花様年華Rap Monster&V
花様年華考察 今回はラップモンスターことナムジュンとVことテテについて書いていきたいと思います。あくまで私的な見解ですのであしからず。
私的には、テテの父殺しは、最初は正当防衛で殴っていると思いますが、割れた酒瓶で何度も父を刺した行為は確実に殺意を持っていると思います。
この一件で表現しているのは気の毒な事故ではなく、人間の悪の部分を見せたかったのかなと思います。
そしてWingシリーズの堕天使テテにつながっているのかなと思います。
「テテ、守ってやれなくてごめん。」
なんで俺はあの時電話に出なかったんだ。
ガソリンスタンドで働くナムジュン。
麻薬を常習し、人生に絶望している。
(たぶんMDMAの常習者ではないでしょうか?MDMAの副作用で口が異常に乾いたり、舌や口内の皮膚を歯でガリガリしてしまうことがあるそうです。それを緩和するために常用者は棒付きキャンディをよく食べるそうです。)
そんな彼の唯一の希望は自分を本当の兄のように慕ってくるテテの存在。
毎日無気力に生きるだけのナムジュン。
父の暴力から逃げてきたテテ。
2人は本当の兄弟のようになります。
どこに行くにも一緒。テテの下手な落書きを見て笑うナムジュン。
テテといると自然に笑顔になれる自分に気づきます。
落書きで警察に追われていても、ナムジュンが隣にいてくれるだけで、楽しくて 幸せだった。
一生一人ぼっちだと思っていた僕に大切な家族が出来たんだ。
テテのこの純真無垢な笑顔を絶やしたくない。
こんな俺にすら笑いかけてくれるテテ。
この瞬間俺には守るものが出来たんだ。
ねぇ、みんな、生きるってなかなかいいもんだね。
ただ街を走り回ってるだけなのになんでこんなに楽しいんだろ。
みんなの傍にいると強くなれる気がするんだ。
だから、僕は負けない。お姉ちゃんを守らなきゃ。
みんなと家族のように過ごしていくうちに、家に残してきた姉の事が頭をよぎるようになるテテ。
僕はこんなに幸せなのにお姉ちゃんは未だに父の暴力に怯えて毎日を過ごしているかもしれない。
テテは家に戻ることにします。
そして事件は起こります。
姉に暴力をふるう父の姿を目の当たりにし、近くにあった酒の空き瓶を手にして父に殴りかかります。
「お前なんか父さんでもなければ、人間ですらない!!この悪魔!!」
ふらつきながらテテを睨めつける父
「はっは。その悪魔の息子がお前なんだよ!!」
その言葉にテテの全てが崩壊します。
怒りゆえの突発的な暴力が明確な殺意へと変わります。
テテはもう誰にも止められません。
割れた酒瓶で父の脇腹を何度も刺し続けます。
父の血がついたままナムジュンに電話します。しかしナムジュンは電話に出ません。
「ヒョン、みんなに会いたい」
テテはつぶやきます。
絶望の中、彼は死に場所を求めて街を彷徨います。
そして、水の中に沈んでいきます。